暖かくなると、O157などの腸管出血性大腸菌による感染症や食中毒が多くなります。
腸管出血性大腸菌の特徴や予防のポイントを参考に、感染しないように日ごろから注意しましょう。
主な症状
まったく症状のないものから軽度の下痢で終わるものや、激しい腹痛、頻回の水様便、著しい血便があるものなどさまざまです。
特に子どもや高齢者などは、溶血性尿毒症症候群や脳症などを引き起こしやすいので、注意が必要です。
下痢や腹痛などの症状がある時には、早めに医療機関へ受診しましょう。
感染経路と特徴
腸管出血性大腸菌は、牛などの動物の腸内に存在する菌で、体内で毒素を発生するため、少量の菌でも発症します。
経口感染で、菌に汚染された飲食物を摂取したり、患者のふん便を触った手や、その手で触った物を介して、口に入れることで感染します。
予防のポイント
腸管出血性大腸菌は、ほかの食中毒と同様に加熱や消毒で死滅します。
人から人への感染予防の基本は、手洗いです。調理の前、食事の前、トイレのあと、患者さんのお世話をした後などは、石けんと流水で丁寧に手を洗いましょう。
トイレや患者さんが排便した後に触れたドアや水道のノブなどは、逆性石けんや消毒用アルコールで消毒しましょう。
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