はじめに
本町では、行政が責任と主体性を持って行う公的サービスや活動支援などの取組のほか、自治区や校区コミュニティ、各分野の団体と行政による協働のまちづくりを進めているところです。
O.I.Aは、平成12年度の設立以降これまで、国際交流の分野でまちづくりに貢献していただいてきた団体です。
そのような中、令和元年度、2年度の監査において、町がO.I.Aに支出した補助金について、「不明瞭な会計処理及び文書管理」等の指摘を受けました。
町として、監査委員からの指摘については重く受けとめるとともに、O.I.Aのこれまでの実績や会員の方々の「まちづくりへの思い」について敬意を払いながら対応してきたところです。
なお、監査委員の指摘事項と町の見解等については、令和3年6月11日に町の公式ホームページで、ご説明をさせていただきました。
今回は、その後の主な取組状況等について、ご説明をさせていただきます。
町の対応について
(1)「一同に会する場」について
町は、O.I.Aに対して、補助金交付の考え方など町の見解について、正確かつ丁寧に説明するため、町幹部とO.I.A幹部とが「一同に会する場」を設定することとし調整をしてきましたが、現在のところ開催には至っていません。
町は、会計処理や組織運営の適正化に向けた取組を加速化するためには、「一同に会する場」が必要であると考えているため、引き続き、O.I.Aへ開催を要請してまいります。
(2)補助金について
令和2年度補助金について
令和3年6月8日付で町はO.I.Aに対して、会計処理及び組織運営の適正化(指導)及び今後の補助金交付の考え方について、通知を行いました。その中で、O.I.Aの規約に従い、令和3年度総会を速やかに開催して、令和2年度総会で適正に議決すべきであった事項についても、会員の議決を得るようO.I.Aに指導しました。 それを受けて、O.I.Aから令和3年7月29日付で令和2年度及び令和3年度の総会の全ての議案について、可決されたとの報告がありました。
このことにより、令和2年度補助金が最終的に確定しました。
令和3年度補助金について
交付申請があった際には、引き続き、会計処理及び組織運営の適正化に係る改善状況の進捗を見極めながら、令和3年度補助金の交付決定を行うこととしています。特に「総会における事業計画決定の決議」など適正な事務手続きを確認することとし、令和2年度の実績等を基に、交付額を決定します。令和3年度についても不用額が発生した場合は、令和2年度同様に返還を求めます。
なお、町は、「一同に会する場」が適切に開催されるまでは、岡垣町補助金等交付規則第3条、第6条及び第7条の規定に基づき、令和3年度補助金の交付を見送ることを検討します。
令和4年度以降の補助金について
各年度の予算においては、行政改革推進計画の主旨に基づき、新たに作成予定の補助金交付要綱、前年度の執行状況、団体が有する積立金の額や社会経済状況の変化等を踏まえ、所要額を精査し計上するなど、適切な措置を講じます。
今後の取り組みについて
O.I.Aの会計処理や組織運営等については、改善に向けての一定の努力は認められるものの、未だ取組途上であります。
O.I.Aがその設立理念に基づいた活動を進めるためには、町民の皆様のご理解とご協力が不可欠であり、町としては、適正な補助金の交付はもとより、引き続き指導や助言等を行いながら、改善を促していきます。
その他
監査委員からの指摘事項とそれに対する町の措置状況については、下記の関連リンクを見てください。