国際天文学連合(IAU)の小惑星センター(MPC)の2017年4月13日付回報で、岡垣町の町名が小惑星の名前として登録されたことが国際的に報じられました。
九州北岸にある岡垣町が、北斗七星が水をくむような姿(以下:北斗の水くみ)を見ることができる世界的にも珍しい場所ということにちなみ、北海道在住の天文家で小惑星発見者の渡辺和郎さんが小惑星(15316)に「Okagakimachi」(岡垣町)の命名を申請し承認されたものです。
注:小惑星(15316)のかっこ内の数字は小惑星番号
記者発表を行いました
6月1日(木曜日)、観光ステーション北斗七星で正式に発表しました。
宮内町長が発表した後、天文学者の平井正則さん(福岡教育大学名誉教授)が星の説明を行いました。
命名の経緯
岡垣町では、平成26年7月に観光拠点施設「観光ステーション北斗七星」を開館しました。岡垣町観光協会がイベントや情報発信など観光振興に取り組むほか、北斗七星などの観望会も行っています。この施設名は北斗の水くみにも由来しています。
一昨年からは、住民や天文家の皆さんと北斗の水くみをテーマとしたイベントを企画し、平成29年10月7日(土曜日)に「九州・山口星まつりin OKAGAKI(おかがき)」を催しました。
こうした中、北斗の水くみが天文家の間で話題になり注目されているということで、世界の多くの人に知ってもらおうと、渡辺和郎さんが小惑星に岡垣町と名付けたものです。
小惑星の概要
- 1993年、円館金さん、渡辺和郎さんにより発見されました
- 火星と木星の間の軌道で太陽の周囲をおよそ3.47年かけて一周しています
- 直径約6kmと推定されます
- 17等星の明るさで肉眼では見えず、望遠鏡で見るのも難しいようです
命名記念式典
平成29年10月7日(土曜日)「九州・山口星まつりin OKAGAKI」イベント内で命名記念式典を行いました。
小惑星「Okagakimachi」を名付けた小惑星発見者の渡辺さんから宮内町長に命名証が授与されました。
宇宙の中の星に町の名前が刻まれたことはとても素晴らしいことです。今回の命名をきっかけに、星の名の町、「北斗の水くみ」を見ることができる町として地域の振興や発展、子どもたちの夢や希望、宇宙科学・天文分野の活動に繋がることを期待しています。
注:本文中の星の資料は渡辺和郎さんに提供いただきました